「清掃ロボットを入れたいけれど、本当にコストが下がるのかわからない」——医療施設の管理部門や清掃会社の担当者から、よくいただく声です。清掃ロボットの効果は、施設の広さ・掃除するエリア・スタッフの人数によって大きく変わります。それでも、考え方と計算のしかたを知っておけば、自分の施設に当てはめたおおよその数字を出せます。
この記事では、病院に清掃ロボットを入れたときの費用対効果(かけたお金に対してどれだけ得をするか)を、具体的な数字でわかりやすく紹介します。
まず「現在の清掃コスト」を正確に把握する
費用対効果を計算するには、まず今かかっているお金を正しく知ることが第一歩です。清掃コストは「時給×働いた時間」だけではありません。次の項目を全部書き出してみましょう。
| コスト項目 | 目安 |
|---|---|
| 基本給与 | 時給×月間稼働時間 |
| 社会保険料(会社が払う分) | 給与の約15% |
| 交通費 | 実費支給 |
| 深夜割増賃金 | 深夜帯は通常賃金の25%増 |
| 採用コスト(年換算) | 1名採用あたり20〜40万円を月割り |
| 管理・教育コスト | スーパーバイザーの工数など |
💡 多くの施設で「時給だけ見ていたら、実際は1.3〜1.5倍のお金がかかっていた」という気づきがあります。全部のコストを書き出すことが、計算の第一歩です。

試算例①:外来待合室(約500㎡)への導入
外来待合室500㎡を、平日週5日・1日3時間掃除しているケースで計算してみます。今の人手のコストは、時給1,100円×3時間×22日=月72,600円。これに社会保険料(月10,890円)・交通費(月5,000円)・採用コストの月割り分(月10,000円)を足すと、合計で月約98,000円です。一方、ロボットレンタル(OMNI:月9,800円、メンテナンス込)と週1回の点検(月に直すと約1,500円)を合わせても、月約11,300円。差額は月約86,700円——1年間では約104万円のコスト削減が期待できます。

試算例②:大型病院ロビー(約1,200㎡)への大型ロボット導入
エントランスロビーから1階廊下まで、合計1,200㎡を毎日掃除しているケースです。今は昼間スタッフ1名(月75,000円)と深夜スタッフ1名(深夜割増・交通費込みで月95,000円)で、合計月170,000円。これを、大型ロボット(ONE)のレンタル(月75,000円)と昼間スタッフ1名(月75,000円)の合計月150,000円に置き換えると、月20,000円・年間24万円の削減になります。数字はここまでですが、実際はもっとお得です。深夜スタッフの採用・管理・離職にかかっていた手間とお金が、まるごと消えるからです。
削減効果を最大化する3つのコツ
同じロボットを入れても、どの場所・どの時間帯に使うかで削減効果は変わります。効果を大きくするコツは3つです。
① 深夜帯から置き換える——深夜割増賃金(25%以上)がかかる時間帯は、人件費がいちばん高くつきます。ロボットは何時に動かしても同じコストなので、夜から置き換えると差額が最大になります。
② 「広くて平らな場所」を選ぶ——ロボットの力がいちばん活きるのは、待合室・廊下・ロビーなどの広い床です。狭くて複雑な場所から始めると効果が出にくいので、最初の1台は条件のよい場所に入れましょう。
③ 全コストで比較する——時給だけでなく、社会保険料・交通費・採用コスト・管理の手間まで含めて比べると、本当の削減額が見えてきます。例えるなら、車の維持費をガソリン代だけで考えず、保険や車検まで含めて考えるのと同じです。
実例:体制再編で週24時間分の人件費を削減
宮崎県内の病院では、3人体制の清掃を「スタッフ2人+ロボット3台(OMNI×2台、ONE×1台)」に再編しました。ロボットは18時から夜中にかけて動き、週24時間分の人件費を削減。単純に人をロボットに置き換えたのではなく、広い床をロボットに任せて、人の担当範囲を絞り込む「体制の再設計」をしたことで、計算上の数字を実際の削減につなげた例です。現場からは「床がきれいになった」という声も上がっています。
▶ 【導入事例】3人がかりの病院清掃が2人体制に。週24時間分の人件費を削減できた理由
コスト削減以外の「見えにくい効果」も重要
費用対効果を考えるときは、お金の削減だけでなく、次のような「見えにくいメリット」も入れておくことをおすすめします。ロボットは辞めないので、採用や教育のコストがずっとかからなくなること。掃除のムラがなくなり、感染リスクが下がって患者さんの満足度が上がること。シフト管理や指導の時間が減ること。掃除の記録が自動で残り、報告書づくりの手間が減ること。これらをお金に換算すると、効果はさらに大きくなります。

よくある質問
Q. 試算どおりの効果が出ないこともありますか?
A. あります。障害物が多い・床材が合わないなどの理由で、走れる面積が思ったより小さくなるケースです。だからこそ、導入前の現地確認で走れるエリアを正確に見極めることが大切です。
Q. 初期費用や修理費は試算に入れなくていいのですか?
A. TakaLabotは月額レンタルのみで初期費用は0円。メンテナンス費用も月額に含まれているので、月額だけで比べられます。故障時の費用の考え方は故障・修理費用の解説記事をご覧ください。
Q. 自施設の数字で試算してもらえますか?
A. はい。面積・掃除の時間・時給などを入れるだけの無料シミュレーションと、ヒアリングによる個別の試算、両方をご用意しています。
Q. レンタル料金のほかに費用はかかりますか?
A. 初期費用は0円で、メンテナンス・修理の費用も月額レンタル料に含まれています。施設側でご負担いただくのは、動かすときの電気代くらいです。「購入とレンタル、どちらが得か」を詳しく知りたい方は清掃ロボットは買うより借りるべき理由の記事もあわせてご覧ください。
まとめ:まず「自施設の数字」を出してみることが大切
清掃ロボットの費用対効果は、施設の広さ・掃除するエリア・スタッフの人数で変わります。まず自分の施設の今のコストを正しく知り、どこにロボットを入れるかを考えることが大切です。TakaLabotでは、施設の情報をうかがったうえで、無料のコスト削減シミュレーションをご提供しています。「実際いくら減るのか知りたい」という方は、お気軽にご相談ください。
