病院は24時間365日、動き続ける施設です。患者さんが休んでいる深夜から早朝は、翌朝に向けて掃除や環境を整える大事な時間帯です。ところが、夜間・早朝シフトの清掃スタッフを確保するのは、昼間よりはるかに大変です。深夜手当・交通費・採用コストはかさむのに、応募は集まらない。この二重苦に悩む施設管理の担当者は少なくありませんよね。
清掃ロボットを夜に動かせば、この問題を根本から解決できます。この記事では、夜間・早朝の病院清掃にロボットを使うメリットと、具体的な運用方法を紹介します。
夜間清掃が抱える「二重の難しさ」
難しさ①:採用が昼間の数倍困難
深夜や早朝の清掃スタッフ募集は、昼間の求人に比べて応募が極端に少なくなります。運よく採用できても、体力的にきつい仕事なので辞める人が多く、いつも人が足りない状態が続きます。一人辞めると、その穴を埋めるために残ったスタッフの負担が増え、連鎖的にまた辞めてしまう——そんな悪循環も起こりがちです。病院の夜間清掃は感染対策の知識も求められるため、ハードルはさらに上がります。
難しさ②:コストが昼間の1.5倍以上になる
深夜22時〜翌5時に働いてもらうには、法律で決められた深夜割増賃金(ふだんの時給に25%以上を上乗せするルール)が必要です。さらに交通費・夜食代・深夜タクシー代がかかることも多く、同じ時間働いてもらっても、昼間のスタッフの1.3〜1.5倍以上の費用になります。夜間清掃は「いちばんお金がかかる時間帯」になりがちなのです。
💡 深夜割増(25%)+深夜の交通費+採用の難しさ——夜間清掃は、コストの面でいちばん負担が大きい時間帯です。ここをロボットに置き換えると、削減効果が最大になります。

ロボットを夜間稼働させるとどう変わるか
清掃ロボットに深夜割増賃金はありません。夜中の2時に動かしても、昼間とまったく同じコストです。月額固定のレンタル料で、昼でも夜でも好きなだけ動かせます。例えるなら、何時に使っても料金が変わらない定額制のサービスです。夜間清掃にかかっていた変動する人件費を、まるごと固定費にできます。
しかも夜は、患者さんの通行が少なく、廊下・待合室・エントランスが空いています。ロボットがいちばん効率よく動ける時間帯なのです。日中は人通りが多くて掃除しにくかった場所も、夜ならスムーズに走れます。翌朝には、清潔な床で患者さんをお迎えできます。
さらに、夜のうちにロボットが広い床を掃除しておけば、昼間のスタッフはトイレ・よく手が触れる場所・病室まわりなど「人にしかできない掃除」に集中できます。スタッフの負担が減り、清掃全体の質が上がります。

夜間ロボット清掃の具体的な運用イメージ
夜間ロボット清掃のよくあるスケジュール例を紹介します。22時〜23時は、消灯後の病棟廊下とナースステーション前を1回目の走行。1時〜2時は、外来待合室とエントランスホールを走ります。4時〜5時は、日勤スタッフの出勤前に全エリアを最終走行。5時30分以降は自動で充電ドック(ロボットの帰る基地)に戻り、翌日に備えます。スケジュールはアプリで簡単に設定・変更できるので、患者さんの状態や行事に合わせて柔軟に調整できます。

「夜間に何かあったときが心配」という声にお答えします
「患者さんが廊下に出てきたら?」という不安には、障害物センサーがお応えします。人や物を感じ取ると自動で止まり、よけるので、ぶつかる心配は最小限です。「夜中に故障したら?」という心配には、レンタル契約に含まれるメンテナンスと、翌日対応を含むサポート体制でお応えします。仮に夜中に止まっても、翌朝の掃除への影響は限られています。導入前には、夜間に人の出入りがある場所・静かにしておきたい時間帯・避けたほうがよいエリアを確認し、無理のないルートとスケジュールを設定します。
人手の夜間清掃とロボットの違いを整理
夜間帯における人手の掃除とロボットの掃除の違いを、表にまとめました。
| 項目 | 人手(深夜帯) | 清掃ロボット |
|---|---|---|
| 深夜割増賃金 | 25%以上の割増が必要 | 不要(昼夜同コスト) |
| 採用・離職 | 応募が少なく離職率も高い | 採用不要・辞めない |
| 月々のコスト | 時給・手当・交通費で変動 | 月額固定のレンタル料 |
| 清掃品質 | 体調・熟練度で変動 | 毎回同じ経路・同じ品質 |
導入事例:18時〜夜中の稼働で週24時間分の人件費を削減
宮崎県内の病院では、清掃ロボット3台(OMNI×2台、ONE×1台)を18時から夜中にかけて動かす運用に切り替えました。3人体制だった清掃は、スタッフ2人とロボット3台の分担に再編。夜の広い床掃除をロボットが引き受けたことで、週24時間分の人件費を削減できました。現場からは「床がきれいになった」という声もあり、コストと品質の両方で効果が出ています。
▶ 【導入事例】3人がかりの病院清掃が2人体制に。週24時間分の人件費を削減できた理由
よくある質問
Q. 走行音で患者の睡眠を妨げませんか?
A. 動かす時間帯と走るエリアの設定で対応します。病室の前を避けたルートや、消灯直後を外したスケジュールなど、現地確認の際に音の感じ方も含めてご案内します。
Q. 夜間に故障したらどうなりますか?
A. レンタル契約にはメンテナンスが含まれていて、修理の追加費用はかかりません。夜中に止まっても翌朝の掃除への影響は限られており、復旧までの流れも導入時にご説明します。詳しくは故障・修理費用の解説記事をご覧ください。
Q. バッテリーは一晩もちますか?
A. 走り終わったら自動で充電ドックに戻る運用が基本です。夜のうちに何回か走らせる場合も、走行と充電を交互にはさむスケジュールを設定できます。
Q. 施錠された部屋の中も清掃できますか?
A. 夜間に走るのは、廊下・待合室・ロビーなど扉を開けておける共用部が基本です。カギのかかる区画や個室は、昼間のスタッフの掃除と分担する設計にします。
まとめ:夜間清掃こそ、ロボット活用の最大のチャンス
深夜割増・採用難・離職リスクという三重苦を抱える夜間清掃は、ロボット化でコスト削減と品質向上を同時にかなえられる、いちばんおいしい時間帯です。まずは1台・1エリアから、夜の稼働を試してみませんか。TakaLabotでは現地の環境を確認したうえで、夜間運用に合った機種とスケジュール設定をご提案しています。
