清掃員が集まらない…求人を出す前に見直したい3つのこと

清掃員が集まらない…求人を出す前に見直したい3つのこと

「求人を出しても、応募がゼロ」「やっと採用できても、すぐ辞めてしまう」——清掃員の募集で、こんな悩みを抱えていませんか。実は今、清掃の仕事は日本でいちばん人が集まりにくい仕事のひとつです。だからこそ、求人をもう一度出す前に、見直しておきたいことが3つあります。この記事では、求人票の書き方から仕事の中身の見直しまで、採用の実務にしぼってお話しします。

目次

清掃員が集まらないのは「あなたの会社のせい」ではない

まず知っておきたいのは、清掃員が集まらないのは業界全体の問題だということです。厚生労働省の資料によると、ビルクリーニングの仕事の有効求人倍率(働きたい人1人に対して、求人がいくつあるかの数字)は約2〜3倍。つまり、1人の応募者を2〜3社で取り合っている状態です。

さらに、働いている人の高齢化も進んでいます。清掃の現場で働く人のうち、60代以上が57.9%、70代以上だけでも27.0%を占めます。例えるなら、10人のチームのうち6人が60代以上、そのうち3人は70代以上という現場が、ふつうにあるということです。

この状況で「求人を出せばいつか来るはず」と待つのは、正直むずかしい戦い方です。そこで、出す前の見直しが大切になります。

見直し① 求人票— 仕事の中身が見えるように書く

1つめの見直しは求人票そのものです。清掃の求人票は「清掃業務全般」「ビル内の清掃」のように、ざっくり書かれがちです。でも、応募する人がいちばん知りたいのは「自分にできそうか」「体はきつくないか」です。

求人票は、例えるならお店のメニューです。「おいしい料理あります」とだけ書いてあるお店より、写真と説明があるお店のほうが入りやすいですよね。求人票も同じで、次のような点を具体的に書くだけで、応募のハードルはぐっと下がります。

  • 作業の範囲:トイレ・ゴミ回収・モップ掛けなど、何をどこまでやるのか
  • 時間帯:早朝1時間だけ、午前中だけ、など短い区切りで示す
  • 体力の目安:重い機材を運ぶ作業があるか、立ち作業は何時間か
  • 職場の様子:何人のチームか、年齢層はどのくらいか

見直し② 仕事の切り出し— 「きつい作業」を減らしてから募集する

2つめの見直しは、求人票より一歩深い話です。そもそも「仕事の中身」がきついままだと、正直に書くほど応募が減ってしまいます。そこで考えたいのが、仕事の切り出しです。

清掃の仕事の中で、時間と体力をいちばん使うのは床の清掃です。広いフロアのモップ掛けや掃除機掛けは、毎日くり返す重労働です。ここを清掃ロボットに任せると、人の仕事は「トイレ・水回り・仕上げの確認」など、体への負担が軽い作業が中心になります。

例えるなら、家事で食器洗いを食洗機に任せるのと同じです。食洗機があるからといって家事がゼロになるわけではありません。でも、いちばん時間を取られていた作業が消えると、残りの仕事はずっと楽になります。

そして、ここが採用のポイントです。床清掃をロボット化できると、求人票に「重労働の床清掃はロボットが担当。人は軽作業が中心です」と書けるようになります。体力に自信のないシニア層や、短時間だけ働きたい人にも応募してもらいやすくなります。

求人を出す前に見直したい3つのこと(求人票・仕事の切り出し・定着)の図解
求人を出す前の3つの見直し。順番は③→②→①の逆から考えるのがおすすめです

見直し③ 定着— 今いる人が辞めない職場を先につくる

3つめの見直しは、採用の前にある「定着」です。バケツに穴があいたまま水を足しても、なかなかたまりませんよね。人も同じで、辞める人が多い職場は、何人採用しても人手不足が続きます。

実際にあった例を紹介します。宮崎県内のある公共施設では、夏の共用部に空調がなく、数年前にスタッフが熱中症で救急搬送されたことがありました。そこで床の清掃をロボットに任せたところ、高齢スタッフの負担が減り、夏場でも無理なく働ける現場になりました。結果として、スタッフの定着率が上がったそうです。

人を減らすためではなく、「今いる人が長く働ける環境」をつくるためにロボットを使う。この順番で見直すと、採用そのものが少しずつ楽になっていきます。定着率が上がった現場に共通する点は、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

3つの見直しを表で整理

見直し やること ねらい
① 求人票 作業範囲・時間帯・体力の目安を具体的に書く 応募のハードルを下げる
② 仕事の切り出し 床清掃をロボットに任せ、人の仕事を軽くする 応募できる人の幅を広げる
③ 定着 今いる人の負担を減らし、辞めない職場にする 採用が必要な回数そのものを減らす
オフィスビルの廊下を自動清掃する業務用清掃ロボットONE
床清掃をロボットに任せると、人の仕事は軽作業中心に変わります

「採用に頼らない」体制づくりも、あわせて考える

ここまで採用の実務を見てきましたが、もうひとつ大事な視点があります。それは「そもそも、採用しなくても回る体制をつくれないか」という考え方です。

宮崎県内のある病院では、それまで2名が1日がかり、さらに3人目が半日かけていた清掃に清掃ロボットを導入しました。結果、半日作業がまるごと不要になり、週24時間分の人件費を削減。2名で回る体制になりました。「1人採用する」のではなく「1人分の仕事を減らす」ことで、人手不足を解決した形です。

清掃業の人手不足の背景や、採用に頼らない3つの対策については、清掃業の人手不足・離職率はなぜ高い?求人倍率2〜3倍の現実と「採用に頼らない」3つの対策で詳しく解説しています。あわせてお読みください。

まとめ:求人を出す前に、仕事と職場を先に整える

清掃員が集まらないとき、つい「求人媒体を変えよう」「時給を上げよう」と考えがちです。もちろんそれも大事ですが、その前に①求人票の書き方、②仕事の切り出し、③定着の3つを見直すと、同じ求人費でも結果が変わってきます。

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この記事を書いた人

宮崎県の清掃ロボットレンタル会社「株式会社TakaLabot」のブログ編集部です。病院・介護施設・スーパーなど5つの現場で実際に使われている経験をもとに、現場で役立つ情報をやさしい言葉でお届けします。

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