清掃スタッフの60代以上は57.9%。高齢化する現場の安全を省力化で守る方法

清掃現場の高齢化(60代以上57.9%)と省力化で守る安全

「清掃スタッフの平均年齢が、年々上がっている」。そう感じている現場は多いのではないでしょうか。実はこれは全国的な傾向で、国のデータでは、ビルメンテナンス業で働く人の57.9%が60代以上です。この記事では、清掃業の高齢化の現状と、高齢のスタッフが安全に長く働ける現場を作るための「省力化」(仕事の負担を機械などで軽くすること)について、やさしく説明します。

目次

データで見る清掃業の高齢化 — 60代以上が57.9%

内閣官房・厚生労働省の「省力化投資促進プラン(ビルメンテナンス業)」によると、ビルメンテナンス業で働く人のうち、60代以上は57.9%。さらに70代以上だけでも27.0%を占めます(出典:省力化投資促進プラン〔ビルメンテナンス業〕)。

働く人の4人に1人以上が70代以上。これが清掃現場の今の姿です。決して、あなたの施設だけの話ではありません。例えるなら、10人のチームのうち6人が60代以上で、そのうち3人近くが70代以上、という構成です。ベテランの経験は現場の宝ですが、体への負担は年齢とともに大きくなります。だからこそ「安全」を今までより一段強く考える必要があるのです。

ビルメンテナンス業の高齢化データ(60代以上57.9%・70代以上27.0%)の図解
ビルメンテナンス業で働く人の年齢構成。出典は国の省力化投資促進プランです

高齢化した清掃現場にひそむ3つのリスク

①夏場の熱中症

空調のない共用部や階段での作業は、夏場は体にこたえます。実際に宮崎県内の公共施設では、窓ガラスが多く直射日光が入る環境で、数年前にスタッフが熱中症で救急搬送されたことがありました。年齢が上がるほど、暑さへの耐性は下がります。

②転倒によるケガ

水拭きあとのぬれた床、モップやバケツの持ち運び、階段の上り下り。清掃の仕事には、転倒の危険がひそむ場面が多くあります。高齢になるほど、転んだときのケガは重くなりがちです。

③手首や腰の慢性的な痛み

広い床のモップがけは、思っている以上の重労働です。例えば長い廊下を毎日往復すると、歩く距離は数キロにもなります。県内の大学では、広い廊下の長時間のモップがけによる腱鞘炎(手首の使いすぎによる炎症)が心配されていました。毎日の小さな負担が、積み重なって大きな痛みになります。

「若い人を採ればいい」が通用しない理由

「高齢化が心配なら、若い人を採用すればいい」。そう思うかもしれません。ですが、清掃業の有効求人倍率(働き手1人を何社が求めているか)は約2〜3倍。募集しても人が来ない状態が続いています。くわしくは清掃業の人手不足・離職率の記事で説明しています。

つまり、現実的な道はひとつです。今いるスタッフが、無理なく・安全に・長く働ける現場を作ること。そのための手段が省力化です。国の同じ資料でも、省力化の方法の筆頭に清掃ロボットが挙げられています。

省力化でできること — 負担の大きい床掃除をロボットへ

清掃の仕事の中でも、体への負担が特に大きいのが床の掃除です。面積が広く、毎日必要で、立ちっぱなし・歩きっぱなしになるからです。ここをロボットに任せると、現場は次のように変わります。

  • 長い廊下や広いフロアの往復がなくなり、歩く量が大きく減る
  • 夏場の暑い時間帯の作業を減らせる(ロボットは夜間・早朝も動けます)
  • 人はトイレ・手すり・せまい場所など、短時間で終わる仕事に専念できる

例えるなら、重い荷物の配達を台車に任せて、人は玄関での受け渡しだけを担当するイメージです。仕事がなくなるのではなく、体にこたえる部分だけを機械が引き受けます。

日差しの入る施設の廊下で床を掃除する業務用清掃ロボットONE
広い廊下の床掃除はONEにお任せ。歩きっぱなしの負担がなくなります

現場で起きた変化 — 定着率が上がった公共施設

先ほどの宮崎県内の公共施設では、床の掃除をロボットに任せ、人はトイレなどを担当する分担に変えました。その結果、夏場でも無理なく作業できるようになり、高齢スタッフの負担が減少。辞めずに働き続けてくれる定着率が上がりました。

人手不足の時代、新しく人を採るより、今いる人が辞めない職場を作るほうが確実です。求人広告を出し続ける費用を考えても、省力化は「守りの投資」として理にかなっています。

ロボット以外にもできる、安全のための小さな工夫

省力化とあわせて、今日からできる工夫もあります。お金をかけずにできることばかりです。

  • 作業時間をずらす:夏場の暑い時間帯の作業を朝夕に動かすだけでも、熱中症のリスクは下がります
  • 道具を軽い物に替える:水をたっぷり含んだモップは重労働のもと。軽い道具への置き換えを検討しましょう
  • 休憩と水分補給をルールにする:「きりのいいところまで」と頑張ってしまうのがベテランです。時間で区切る仕組みにしておくと安心です
  • 2人一組の場面を決める:脚立を使う作業や重い物の移動は、1人でやらないルールを作る

こうした工夫で人の負担を減らしつつ、いちばん体にこたえる床の掃除はロボットへ。この組み合わせが、高齢化した現場の安全対策としてバランスの良い形です。

費用のめやすと、よくある質問

清掃ロボットのレンタルは、初期費用0円・月額9,800円から(小型のOMNIの場合、税別)。中型のKIRAは42,000円から、大型のONEは75,000円からです。メンテナンス・消耗品込みの最低6ヶ月契約で、九州7県に現地対応しています。

Q. 高齢のスタッフでもロボットを操作できますか?

A. できます。操作は画面にそって選んでボタンを押すだけです。導入時には現場で使い方を一緒に確認しますので、機械が苦手な方でも心配いりません。

Q. ロボットを入れたら、スタッフの仕事がなくなりませんか?

A. なくなりません。ロボットが担当するのは床だけです。トイレ・手すり・窓など、人にしかできない仕事は残ります。負担の大きい部分だけを機械に移す、という考え方です。

Q. まず何から始めればいいですか?

A. 現場のどの作業が体にこたえているか、スタッフに聞いてみることからどうぞ。「長い廊下のモップがけがつらい」「夏の階段掃除がきつい」など、答えはベテランほど具体的です。床の負担が大きいようなら、機種診断でおおよその費用を確認してみてください。

スタッフの安全と定着は、施設の清掃品質そのものです。現場に合う機種は無料の機種診断で確認できます。ご相談は無料相談フォーム、またはお電話0985-25-8265(平日9:00-17:00)へどうぞ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

宮崎県の清掃ロボットレンタル会社「株式会社TakaLabot」のブログ編集部です。病院・介護施設・スーパーなど5つの現場で実際に使われている経験をもとに、現場で役立つ情報をやさしい言葉でお届けします。

目次