この記事の結論:公共施設・庁舎の清掃は「広い共用部」「夏の暑さ」「スタッフの高齢化」が重なって、年々きびしくなっています。床そうじをロボットに任せ、人はトイレなど細かい仕事に集中すると、暑い時期も無理なく続けられ、スタッフの定着にもつながります。レンタルは月9,800円〜(税別)です。
市役所や町役場、公民館、図書館、研究施設。公共施設には、たくさんの人が毎日訪れます。いつもきれいであることが当たり前に求められる一方で、清掃を支える人は年々少なくなっています。
しかも公共施設は、共用部が広かったり、古い建物で空調のない場所があったりと、清掃スタッフにとって体への負担が大きい職場になりがちです。この記事では、公共施設・庁舎の清掃を省力化して、暑さと人手不足に負けない仕組みをつくる方法を紹介します。
公共施設の清掃がきびしくなっている3つの理由
- 共用部が広い — 長い廊下、広いロビー、たくさんの会議室。毎日そうじする床の面積が大きいです。
- 夏の暑さ — 空調のない廊下や、窓が多くて日差しが強い場所では、夏のそうじは体にこたえます。
- スタッフの高齢化 — 清掃の仕事をしている人の57.9%が60代以上です(厚生労働省の資料より)。
例えば、夏に空調のない長い廊下を毎日モップがけするのは、若い人でもつらい仕事です。高齢のスタッフが多い現場では、熱中症の心配もしなければなりません。
出典:厚生労働省「省力化投資促進プラン(ビルメンテナンス業)」(2025年6月)

実例:暑さに悩んでいた公共施設が変わったこと
宮崎県内のある公共施設では、2名のスタッフが毎日清掃をしていました。共用部には空調がなく、窓が多いため夏は直射日光で室内がとても暑くなります。数年前には、スタッフの1人が熱中症で救急搬送されたこともありました。
そこで、床のそうじをロボットに任せ、トイレなどの細かい所は人が担当する分担に変えました。その結果、次のような変化がありました。
- 夏場でも、無理なく清掃を続けられるようになった
- 高齢のスタッフの体の負担が軽くなった
- スタッフが辞めずに働き続けてくれるようになった(定着率が上がった)
この施設では、人を減らしたわけではありません。目的は「働く人を守ること」でした。ロボットは、人を減らす道具としてだけでなく、働く環境を良くする道具にもなるのです。ほかの導入例は宮崎の5つの現場の事例まとめで紹介しています。

公共施設で清掃を省力化する3つのステップ
ステップ1:「床」と「床以外」を分ける
まずは清掃の仕事を、床のそうじと、それ以外(トイレ・給湯室・ゴミ集め・拭き上げ)に分けます。広い共用部がある公共施設は、床の時間が大きくなりがちです。
ステップ2:広い床を、人のいない時間にロボットへ
閉館後や早朝に、長い廊下やロビーの床をロボットに任せます。例えば、中型のKIRAは1時間に約525㎡をバキュームでき、大型のONEは床を洗いながら1時間に約1,200㎡をそうじできます。暑い時間帯に人が長い廊下を往復する必要がなくなります。
ステップ3:人は涼しい場所で「人にしかできない仕事」を
スタッフは、トイレや給湯室など、細かい仕上げに集中します。暑い共用部に長くいる時間が減るので、熱中症の心配も小さくなります。高齢化する現場の安全対策は清掃スタッフの高齢化と安全の記事もあわせてどうぞ。
公共施設で向いている場所・向いていない場所
| 場所 | ロボット | 理由 |
|---|---|---|
| 長い廊下・ロビー | ◎ | 広くて平ら。いちばん効果が出る |
| 窓口前の待合スペース | ○ | 椅子の下は低いOMNIなら入れる |
| 会議室・研修室 | ○ | 机や椅子を寄せておけば可 |
| 階段 | × | ロボットは段差を越えられない |
| トイレ・給湯室 | × | 細かい作業は人の仕事 |
公共施設は、長い廊下や広いロビーが多いので、ロボットが得意な場所がたくさんあります。例えば、1階のロビーと各階の廊下だけでも、毎日の床そうじの大部分をしめることが多いはずです。まずは、いちばん広くて、いちばん暑い場所からロボットに任せるのがおすすめです。
予算と手続きのポイント
| 気になる点 | レンタルの場合 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円(大きな設備予算がいらない) |
| 毎月の費用 | OMNI 9,800円〜/KIRA 42,000円〜/ONE 75,000円〜(税別) |
| 故障・メンテナンス | 月額に込み。代替機の手配も可能 |
| 契約期間 | 最低6ヶ月から |
予算の組み方や契約の手続きは、自治体や施設ごとに決まりが違います。担当の部署に確認しながら進めてください。補助金の調べ方は清掃ロボットの補助金の調べ方、清掃を委託している場合の提案の工夫は入札で選ばれる提案術も参考になります。
よくある質問
Q. 清掃を業者に委託していても、ロボットは使えますか?
A. 使えます。委託先の清掃会社と相談して、床はロボット、それ以外はスタッフという分担にする方法があります。委託費の見直しにつながることもあります。
Q. 利用者がいる時間に動かしても大丈夫ですか?
A. センサーで人や物をよけながら動きますが、来庁者の多い時間は避けて、閉館後や早朝に動かすのが安心です。
Q. 古い建物の床でも使えますか?
A. 床の素材や段差によります。九州7県は現地確認とデモまで無料なので、実際の床で確かめてから決められます。
Q. 夏以外の季節も効果がありますか?
A. あります。冬は寒い廊下での作業がつらく、雨の日は泥汚れが増えます。長い廊下を歩く負担が減るのは、一年中同じです。
Q. 何台あればいいですか?
A. 床の広さと、そうじに使える時間で決まります。例えば、廊下が合計2,000㎡で、閉館後に4時間使えるなら、KIRA1台で計算上は約2,100㎡をそうじできます。
まとめ:ロボットは「働く人を守る」道具にもなる
公共施設・庁舎の清掃は、広さ・暑さ・高齢化という3つの壁があります。床そうじをロボットに任せれば、人は暑い共用部を長く歩かずに済み、細かい仕上げに集中できます。人を減らすためだけでなく、働く人を守り、長く続けてもらうための仕組みとして、ロボットを考えてみてください。
